種は食べない。玄米も種。炊き方にはご注意を

驚かれるかもしれませんが、種はとても危険な食べ物です。

それはどんな種も強力な酵素抑制物質(ABA-アブシジン酸)を含んでいるから。

酵素抑制物質は体内に入ると酵素を奪ってしまうという特性があるのです。

植物の種は、胚乳の栄養をエネルギーに換えるため、多くの酵素を含んでいて、栄養満点です。

しかし、発芽にふさわしい場所に落ちる前に酵素が働き出しては困ります。

そのため種は酵素の作用を抑える、酵素抑制物質を持っているのです。

「芽を出してもいい」、つまり水が十分にあって大きくなれる環境とわかってからでないと、「自分を食べるな!」といわんばかりに酵素抑制物質を出します。

これが人体には非常に毒なのです。

果物の種も食べてはいけません(キウイやイチゴなどの種はOK)。

酵素抑制物質は、12~24時間浸水させることで水中に消えてなくなりますから、種や小豆、大豆などの豆を食べるときは、12時間以上、水につけてから調理しましょう。

リスも知る種の特性

ちなみに野生のリスには、ある習性があります。

見つけた種をすぐには食べません。

一度、土に埋めてから、後日、掘り出して食べます。

これは土壌の湿気で酵素を活性化させ、有毒な抑制物質を取り除くためといいます。

玄米も食べるタイミングに注意!

さて、健康を考えて「玄米」を選ぶ人は多いことでしょう。

けれど玄米も案外、やっかいなのです。

玄米も種だからです。

縄文時代のl万2千年、その後の弥生時代2300年、通して1万5千年もの長い間、現在では有名な2つの食べ物と飲み物が日本では口にされていませんでした。

1つは牛乳、そしてもう1つが玄米です。

玄米の一番の問題は、先ほどの酵素抑制物質です。

でもそれだけではありません。

炊く道具にも注意しなくてはならないのです。

「玄米は圧力鍋だともっちり炊ける」とよくいいます。

ところが圧力をかけて炊くと、玄米からアクリルアミド(発がん性物質)が出て、これまた体によくありません。

アクリルアミドは発がん性第2位の毒物として知られています。

さらに実は、玄米は意外と栄養が偏っています。

ビタミンA、C、D、K、B12はなく、カルシウムと鉄も少ない。

繊維は含んでいるものの、せいぜい3%。ちなみに8分づきの玄米なら、酵素抑制物質が95%ほどはなくなっていますが、つく時点で酸化し、栄養も減るので、あまり意味がないかもしれません。

それでも「玄米を食べる」のなら、12時間以上水につけたあとの芽が出る直前(前発芽状態)がおすすめ。

その状態なら、アミノ酸の一種・GABAも活性化しています。

そして栄養を補うため、昆布や干ししいたけ、ごぼうやさつまいもなどのほか、ひえ、あわ、きび、アマランサスなどの雑穀や、生ゴマ(洗いゴマ)、干しひじき、切り干し大根、粉かんてん、梅干しなどを入れて炊きましょう。

ちなみに、水につけた食材は酸化が始まるので、梅干しは必須。

梅干しを入れておくと、12時間以上経っても食材の酸化は防げます。

始めから玄米と一緒に水につけ、そのまま炊いてください。

もちろん、圧力鍋ではなく、土鍋でコトコトと炊きます。

それらの手間などを考えると、玄米よりも白米がいいように思います。

ただ、かつては白米だけを食べて脚気になった例は非常に多いそうです。

平安時代の下ぶくれのおかめ美人の顔も、実は「脚気の顔」。

庶民はひえやあわ、麦などの雑穀を食べていたので脚気になりませんでしたが、貴族は賀沢な白米を食べて、かえって脚気になっていたというわけです。

そこで主食には、雑穀や前述のような食材を加えた白米をおすすめします。