減食しても、皮下脂肪は少しも減らない

世の中には以前に無理なダイエットをして、体を悪くしてしまった人が大勢います。

そういう人たちに、当時の食事内容を聞くと、とにかく、なるべく食べないようにしていた、食べても煮野菜とか海草とか、カロリーの少ない物だけを食べていた!』というタイプの人がほとんどです。

不規則な食生活が健康に悪いこと、食べなければ体力がなくなることは、誰もが知っている常識です。

それでも、このような暴挙に出る人が後を絶たないのは、なぜでしょうか?

その最大の理由は、ともかくやせるというのが最優先で、その結果、ほかにどんな悪影響があろうとかまわない!

ぐらいに考えていることでしょう。

それに健康にはよくないかもしれないけれど、まあ、大したことにはならないだろうと甘く考えている方も、少なくないようです。

その結果、実際に大変なことになり、自分が痛い思いをして、初めて事の重大さに気が付くというのが通常のパターンです。

皮下脂肪は燃えない??

もう一つは、こう考えている人が意外に多いのでびっくりするのですが、エネルギーが不足しても、その時のために皮下脂肪があるから大丈夫という確固たる信念を持っていることです。

つまりは、皮下脂肪の貯金を早く減らすためには、接取カロリーは少ないほどよい。

ゼロだってかまわないじゃないか!ということなのでしょう。

たしかに不足したカロリー源を補うために皮下脂肪が片っぱしから使われてくれれば、めでたしめでたし、なのですが、残念ながら、人間の体にも都合があって、そうはうまく事が運ばないのです。

人間は生命を維持するために、多くのカロリーを消費しています

その根幹の役割を担っているのは、脳と自律神経です。

そして、この脳と自律神経は、エネルギー源として.ブドウ糖だけを使っています。

ブドウ糖は炭水化物からもタンパク質からも作られますが、脂肪からは少ししか作られません。

ダイエットをした結果、頬や胸など上半身だけがガリガリになって、お腹は引っこまなかったと嘆く人がいますが、これは体がブドウ糖を確保するために、皮下脂肪ではなく、体を構成しているタンパク質の組織を、エネルギー源に使ってしまった結果です。

別の言い方をするのなら、皮下脂肪のかわりに筋肉を食べて生命を維持していた訳です。

減食とタンパク質現象の関係性

減食すると皮下脂肪は減らずに、体タンパク組織が減ってしまうという現象は、長い間、肥満学会の大きな研究テーマでした。

10年以上前までは、食品中のタンパク質が、眠、体のタンパク質組織になると、学会でも錯覚していたために「減食するとタンパク質の摂取カロリーの不足をきたすことが原因にちがいない。

減食してもタンパク質さえ充分であれば、皮下脂肪だけが減ってくれるのではないか」などと言われていたものです。

それが最近になって、やっと「炭水化物が不足すると、体のタンパク組織がそこなわれる」と、言われるようになってきました。

エネルギーが不足した場合、皮下脂肪で補おうとしても、皮下脂肪で補えるのはその中の一部分でしかありません。

皮下脂肪が代用エネルギーになると、軽く考えている人の多くは、「皮下脂肪がメラメラ燃える」とか「指肪がドンドン減っていく」とか、皮下脂肪が自動的に消えていくかのように錯覚しています。

しかしこれは、とんでもない大間違いなのです。

ですので、スルスルこうそでダイエットする際も、バランス良く食事をしながら飲むようにしてください